写真:NY066/CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons)
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秋田県南部の横手市は、かまくらで知られる雪の多い町です。もう一つの顔が、目玉焼きをのせた「横手やきそば」です。
この記事では、横手やきそばが町おこしの主役になった経緯を整理します。そのうえで、お取り寄せの選び方、家での焼き方、現地を訪ねるときの行き方と時期を紹介します。
ルーツは第二次世界大戦直後です。屋台でお好み焼き屋を営んでいた男性が、鉄板を使った新しいメニューを探したのが始まりと言われています。文化庁の資料では、発祥時期は1953年頃とされています。
店だけでなく家庭でも頻繁に食べられ、横手周辺では小売店の麺売場に専用の麺が並ぶほど、郷土食として根づいています。観光向けに作られた名物というより、日常の食事から広がった料理です。
町おこしは、行政、有志の市民団体「横手やきそば研究会」、業者団体「横手やきそば暖簾会」の協力で進められました。名前が知られるにつれて、本場とかけ離れた商品が出回る心配も出てきました。暖簾会はブランド価値が下がることを懸念して設立されたそうです。
暖簾会には「横手やきそば道場」という研修制度があります。会が定めるカリキュラムを受講し、合格した事業者が正式に横手やきそばを提供できる仕組みです。「横手やきそば」は地域団体商標としても登録されています。味の基準を守りながら広げてきた点が、この町おこしの特徴です。
2006年に八戸で開かれた第1回B-1グランプリでは、横手のやきそばは2位でした。2009年9月には、横手市が第4回大会の開催地になりました。出展は26団体、来場者は26万7千人で、ゴールドグランプリを獲得しています。
2023年3月には、文化庁の「100年フード」にも認定されました。市もこの認定を、食文化を次の世代へ受け継ぐ機会と位置づけています。
お取り寄せの前に、本場の特徴を確認しておきます。特許庁の地域団体商標のページには、次のように紹介されています。
食べ方は、麺と黄身を絡めるのが横手流とされています。最初はそのまま食べ、途中で黄身を崩し、福神漬けを少しずつ合わせると味が変わって楽しめます。
暖簾会の公式サイトによると、専用の麺とソースはもともと横手市内中心の販売でした。いまは県内のスーパーなどでも扱われ、通販を含めて選択肢が増えています。商品が多いので、次の点を見ておくと選びやすくなります。
まずは、楽天市場で人気のある横手やきそばをまとめて見られるようにしました。食数やソースの有無、冷蔵か冷凍かを見比べながら選んでください。価格や在庫は変わるため、購入前に各ページでご確認ください。
手順はシンプルです。商品ごとに分量や水の量が違うため、付属の説明書きに従ってください。
卵、キャベツ、豚ひき肉、油は自分で用意するタイプのセットが一般的です。購入前に必要な材料を見ておくと、当日に慌てません。
専用の麺が手に入らない場合は、市販の焼きそば麺でも作れます。家庭ではふつうの焼きそば麺で代用できるという紹介もあります。ただ、太くてまっすぐなゆで麺の食感は、専用麺のほうが近くなります。
横手市公式サイトの案内によると、鉄道での所要時間の目安は次のとおりです。秋田から横手までは奥羽本線で約1時間20分です。盛岡から大曲経由で約1時間30分、仙台から大曲経由で約2時間10分とされています。東京からは、秋田新幹線と奥羽本線を乗り継いで約220分が目安です。乗り換えを含む最短時間なので、ダイヤは事前に確認してください。
横手駅の東口1階には観光案内所があります。駅周辺にもやきそばの店があるため、着いてすぐに食べ歩きを始められます。
店選びの目印は、店頭ののぼり旗です。暖簾会の加盟店と、横手やきそば道場に合格した店には、正規の横手やきそばを出している印として専用ののぼり旗が出されています。営業時間や定休日は店ごとに違うので、訪ねる前に確認すると安心です。
地元では「横手やきそば四天王決定戦」という催しがあり、常連として知られる店もあります。店を選ぶ際の参考になりますが、最新の結果は暖簾会の公式サイトで確認してください。
食べ比べなら、毎年のフェスティバルが手軽です。暖簾会の公式サイトには、2025年と2026年に「横手やきそばフェスティバル」が開かれたことが載っています。2026年は9月26日と27日に、秋田ふるさと村で開かれました。今年の開催はすでに終わっています。来年以降の日程は、暖簾会や横手市の公式サイトで確認してください。
食べ比べの店選びでは、同じ料理でも店によって味が違うことを意識すると楽しみが増えます。麺の太さ、ソースの甘さ、卵の焼き加減を比べてみてください。
アイキャッチ写真:NY066/CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons)
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