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山形の秋は、河川敷に大きな鍋が並ぶ芋煮会の季節です。家族や職場、地域の仲間が集まって、里芋の鍋を囲みます。
この記事では、芋煮会が根づいた背景と、芋煮セットをお取り寄せするときの選び方を紹介します。あわせて、秋の山形を訪ねる際の動き方もまとめました。
山形で芋煮会が暮らしに根づいた理由
始まりは最上川の舟運
芋煮のルーツは、江戸時代の最上川の舟運にあるといわれます。最上川舟運が中山町長崎から荒砥まで通じたのは元禄7年(1694年)で、それまでは長崎付近が舟運の終点でした。船着き場では荷の積み換えが行われていたそうです。
荷を引き取る人を待つあいだ、船頭たちは鍋で食事をしました。船に積んできた棒ダラと、中山町小塩地区でとれた里芋を煮て食べたのが「芋煮会」の始まりとされています。鍋をつるした松が「鍋掛松」です。
この鍋掛松は、現在は5代目が、ひまわり温泉ゆ・ら・らの敷地内に立っています。芋煮の由来をたどるなら、中山町は欠かせない場所です。ただし発祥には諸説あり、福島民報の紹介では、京都と会津地方に起源を求める説が過去に報じられたこともあるそうです。
年間行事として暮らしにある芋煮会
農林水産省の資料によると、山形県では芋煮会は新年会や忘年会と並ぶ年間行事の一つで、芋煮は県民の団らんに欠かせない郷土料理とされています。
秋になると、スーパーやコンビニでも芋煮用の食材が並びます。鍋や薪、ゴザがセットになったレンタルも当たり前になっているそうです。観光向けの催しというより、日常の行事として続いてきたことが分かります。
里芋の旬との結びつきもあります。稲刈りが終わる秋に食べ頃を迎える里芋を使った収穫祭、または地域交流の場として、屋外で催されてきました。
町おこしとしての芋煮会
この日常の行事を、地域の催しとして育てている例が2つあります。1つは山形市の「日本一の芋煮会フェスティバル」です。2026年は9月20日に開かれ、直径6.5mの大鍋「三代目鍋太郎」で作る大鍋芋煮が呼び物でした。
もう1つは、発祥の地を掲げる中山町の「元祖全国芋煮会in中山」です。2024年に始まり、棒鱈を使った中山町の「北前いも煮」や、愛媛・島根の芋煮など、全国8種類の芋煮が振る舞われました。
2026年は10月11日に、中山町総合体育館とゆ・ら・ら交流広場で開かれました。同じ会場では「未来の芋煮レシピコンテスト」も行われ、全国から44のレシピの応募があったと報じられています。
どちらも2026年分はすでに終わっています。2027年の日程は、2026年10月17日時点で確認できませんでした。行く場合は、各公式サイトの最新情報を見てください。
山形の芋煮をお取り寄せするときの選び方
イベントに行けなくても、芋煮セットを取り寄せれば、自宅で芋煮会の雰囲気を楽しめます。選ぶときに見ておきたい点を整理します。
内陸風か、庄内風か
山形の芋煮は、地域で味つけが異なります。最初に決めたいのは、どちらの味を食べたいかです。
- 内陸風(村山・最上など):牛肉が加わる醤油仕立てが基本です。
- 庄内風:養豚の盛んな土地柄から豚肉を使い、相性のよい味噌味で食べられます。
内陸の中でも違いがあります。最上地域では山菜やきのこを入れ、置賜地域では大きめの木綿豆腐を入れて隠し味に味噌を使うところもあるそうです。商品名に「山形風」「庄内風」とあれば、どちらの味か分かります。
セット内容を確認するポイント
農林水産省の資料では、基本の具材は里芋、牛肉、こんにゃく、ねぎとされています。セットを選ぶときは、次の点を商品ページで確かめると安心です。
- 里芋、肉、こんにゃくなどが入っているか、汁だけか
- 何人前か、1食あたりの量はどのくらいか
- 冷凍か常温かなど、届いてからの保存方法
- 温めるだけか、鍋で煮る手間が要るか
汁だけのタイプなら、好みの具材を足せます。具材入りのタイプは、届いてすぐ温めて食べられます。人数や手間に合わせて選んでください。
家での楽しみ方
芋煮会には、締めの食べ方もあります。具材が少なくなった鍋にうどんを入れて締めにする食べ方が定着しており、最近はカレールウを加える食べ方もあるそうです。
お取り寄せの汁が少し残るようなら、うどんを用意しておくと、家でも同じ流れで楽しめます。味の濃さは商品ごとに違うので、うどんを足すときは様子を見ながら加えてください。
楽天市場では、山形の芋煮セットが数多く出ています。内陸風や庄内風、人数の違いなどを見比べやすいので、下の一覧から好みに合うものを探してみてください。
料金や発送時期、在庫は変わることがあります。購入前に、各商品ページで最新の情報を確認してください。
東北のご当地グルメでは、横手やきそばのお取り寄せと町おこしの歩みや、喜多方ラーメンのお取り寄せの選び方も紹介しています。芋煮と食べ比べる楽しみ方もあります。
秋の山形を訪ねるなら
芋煮会の時期と、いま行ける場所
芋煮会の時期の目安は、9月から10月頃で、県内各地の河川敷が芋煮会でにぎわうとされています。2026年の大きな催しは終わりましたが、10月の山形は紅葉も楽しめる時期です。
山形市内の紅葉を巡るコースでは、山寺(宝珠山立石寺)が紹介されています。見頃の目安は10月下旬から11月上旬で、山形駅からJR仙山線で山寺駅へ行けます。
山形駅周辺には、芋煮を出す郷土料理店も複数あります。山形駅から徒歩5分ほどの店や、駅直通で徒歩1分の店などが、食べログのまとめで紹介されています。営業日や予約の要否は店ごとに違うので、事前の確認が安心です。
山形駅を拠点にする
東京方面からは、山形新幹線「つばさ」で乗り換えなしで山形駅に着きます。所要時間は列車によって、およそ2時間22分から3時間5分です。乗る列車によって差があります。
駅周辺は、観光の拠点として使いやすい造りです。山形駅にはエスパル山形での県内のお土産購入や観光案内所があり、東口のバス乗り場にはバス案内所もあります。西口の霞城セントラルには、山形の地酒の試飲コーナーと24階の展望台があります。
夕食に芋煮や郷土料理を楽しむなら、駅周辺に泊まると帰り道が楽になります。翌朝は山寺や市内の観光へ動きやすい点もよいところです。
山形駅周辺の宿は、楽天トラベルで探せます。日程や人数を入れて、料金と空室を比べてみてください。
宿泊料金や空室状況は日によって変わります。予約の前に、各プランのページで最新情報を確認してください。
まとめ
山形の芋煮会は、最上川の舟運の時代の鍋を起点に、いまは県民の年間行事として続いています。内陸風と庄内風という味の違いも、地域ごとの暮らしの表れです。
お取り寄せでは、味つけと具材、保存方法を確かめて選ぶと失敗しにくくなります。来年の秋に山形へ足を運ぶ際は、各イベントの公式情報を確認して計画してください。
参考にした情報源
- 中山町「芋煮会発祥の地 中山町の歴史」 https://www.town.nakayama.yamagata.jp/soshiki/nakayama_kanko/359.html
- 中山町「鍋掛松(芋煮会発祥の地)」 https://www.town.nakayama.yamagata.jp/soshiki/nakayama_kanko/115.html
- 中山町「元祖全国芋煮会in中山2026 開催概要」 https://www.town.nakayama.yamagata.jp/sightseeing/event/gansoimonikai/3175.html
- 農林水産省「芋煮(いもに)|にっぽん伝統食図鑑」 https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/traditional-foods/men
アイキャッチ写真:U-D.I.E./CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)



