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北海道のオホーツク海沿岸にある湧別町は、春になると花畑が国道沿いを彩る「チューリップの町」です。かみゆうべつチューリップ公園には、約200品種・およそ70万本が咲きます。
この記事では、チューリップが町の顔になった経緯を紹介します。あわせて、見頃の時期、料金、行き方、球根を持ち帰る方法など、訪ねるときの情報もまとめました。
町おこしの背景 輸出産業から町の花へ
湧別町のチューリップは、観光のために始まったものではありません。上湧別地区では1957年から輸出用に栽培が始まり、生産量・輸出量で北海道一を誇ったといいます。
栽培は、町内の農家54戸が組合を結成し、オランダから22種類6万500球の種球を輸入して始まりました。合言葉は「チューリップで夢を見よう!」です。
転機は1960年代後半に訪れます。オランダの球根が世界市場で値下げされ、日本からの輸出が激減しました。それでも、庭や畑の隅で栽培を続ける人がいたそうです。
1976年には、チューリップを後世に残そうと、町の花に指定されました。公園の原点は老人クラブ連合会の老人農園で、1975年に200平方メートルの植え付けから始まっています。見物客が集まるようになり、町のシンボルとして整備が進みました。
2009年10月には旧上湧別町と旧湧別町が合併し、今の湧別町が誕生しました。花の上湧別と、ホタテやサロマ湖の海の幸の湧別が、ひとつの町になったことになります。
町はチューリップを町外にも広げています。2025年春には、札幌近郊の「Fビレッジ」で湧別の球根を使ったチューリップが咲きました。町外でこれだけの数が植えられたのは初めてだそうです。町を代表する花として、少しずつ存在感を高めています。
公園のマスコットは、「チューピットくん」と「リップちゃん」です。グッズは園内のショップなどで扱われています。同じ北海道のキャラクターによる町おこしは、滝川市のジンギリバーを紹介した記事も参考になります。

湧別町のチューリップを見に行くときの情報
見頃とフェアの時期
会場は、国道242号沿いのかみゆうべつチューリップ公園です。総面積は12.5ヘクタールで、植付け面積は7ヘクタールです。
2026年のフェアは5月1日から31日まで、開園は8時から18時(入園は17時30分まで)でした。開花状況により変更される場合があります。この年は、記念すべき40周年を迎えています。
見頃は、例年5月中旬から下旬とされています。ピークは5月20日頃といわれます。開花は年によって前後します。日程を決める前に、町のホームページで開花状況を見ておくと安心です。
2026年のフェアは、すでに5月31日で閉幕しています。2027年の日程は、確認できた範囲では見つかりませんでした。計画を立てる際は、湧別町の公式サイトで発表を待ってください。
入園料と園内のルール
2026年の入園料は、大人(高校生以上)が1日券600円、小人(小中学生)が300円でした。シーズン券は大人1,000円、小人500円です。料金は変わることがあります。最新情報は公式サイトで確認してください。
注意したいのはペットです。有料区域内には、犬や猫を連れての入園はできません。また、駐車場とチューピットショップ内には、バリアフリートイレがあります。
園内の楽しみ方
園内は広いので、最初に全体をつかむのがおすすめです。園内を周遊する電動バスは、所要時間が約18分で有料です。乗り場は公園入口にあります。
高い場所からの眺めも見どころです。国道沿いの眺望ポイントからは公園の奥まで見渡せ、風車型展望台からの眺めもおすすめです。
観光の目安は1時間から1時間半です。混雑を避けるなら、昼どきの時間帯が狙い目という案内もあります。観光バスは昼前か午後に着くことが多く、12時頃は意外と人が少ないそうです。
一方で、見頃の週末は駐車場が混み合います。朝8時の開園と同時に入った人の口コミでは、帰るころには満車だったとあります。駐車場は400台分あり、無料です。早めの到着が安心です。
ストリートオルガンの演奏や、マスコットのお出迎えもあります。オランダ風の雰囲気も合わせて楽しめます。
掘り取り体験で球根ごと持ち帰る
この公園ならではの体験が、掘り取り体験販売です。公園南東の畑に咲く花を、バケツとノミで球根ごと掘り取ります。料金は1本100円(税込)です。
咲いている花を自分で掘り上げるので、球根の大きさや形も間近に見られます。子ども連れの旅行にも向いています。持ち帰った球根の扱いは、公園のスタッフに聞いてみてください。
秋植えの球根を手に入れたいとき
今は10月で、庭や鉢に球根を植える季節です。ただし、公園では秋植え球根の販売をしていません。
町の案内では、毎年10月頃に、道の駅かみゆうべつ温泉チューリップの湯で数量限定の販売を予定しています。販売期間が決まると、町のホームページで知らせるそうです。出かける前に、公式情報と道の駅の営業状況を確認してください。
花の季節に湧別を訪れたあと、この町ならではのものを手元に残したい方もいるでしょう。次の枠は、そのときの参考にしてください。
車での行き方
湧別町は、公共交通だけだと動きにくい地域です。車やレンタカーが基本になります。湧別町観光協会の案内では、札幌から約270km(3時間30分程度)、旭川から約140km(2時間程度)です。
近い拠点からの目安は次のとおりです。
- 北見市から約65km、1時間10分程度
- 紋別空港から約25km、30分程度
- 女満別空港から約90km、1時間30分程度
- 遠軽駅から約15km、15分程度
札幌・旭川方面からは、道央自動車道の比布ジャンクションから旭川紋別自動車道(通行無料)を使うと便利です。
電車・バス・飛行機で行く
最寄り駅はJR遠軽駅です。公園へは、遠軽駅からバスで約20分とされています。遠軽〜上湧別〜紋別を結ぶ路線バスもあります。本数や時刻は、事前に運行会社で調べてください。
飛行機を使うなら、オホーツク紋別空港が近く、女満別空港も選べます。紋別空港から遠軽方面への無料連絡バスもあります。ただし、事前予約制で、利用日の3日前までに予約が必要です。この無料バスは羽田便に接続する送迎用で、運行日や条件があります。利用前に空港の案内で確認してください。
周辺で立ち寄れる場所
公園の近くでは、道の駅かみゆうべつ温泉チューリップの湯が立ち寄りやすい場所です。所在地は湧別町中湧別中町3020-1です。名前のとおり日帰り入浴ができますが、料金や休館日は変わることがあります。訪問前に公式情報を確認してください。
春の時期なら、桜の名所にも足を延ばせます。オホーツク・リラ街道の「千本桜並木」は、2026年は5月9日から17日の開催でした。年によって時期が変わるため、花の組み合わせを狙うなら開花情報を調べておくと確実です。
遠出の計画なら、ほかの北海道の町も組み合わせられます。たとえば、滝川市のランタンフェスティバルを取り上げた記事も、道内の町おこしの一例として読めます。
湧別は札幌から車で3時間半ほどかかります。日帰りが難しい場合は、泊まりの計画も考えたいところです。
旅のあとで町の味や花を思い出したいとき、手元に置ける選択肢があると便利です。
旅行の準備や、自宅での楽しみ方を探す方は、ここまでの内容とあわせて検討してください。
まとめ
湧別町のチューリップは、輸出産業の衰退後も町民が花を守ってきたことが、今の観光につながっています。公園の花畑は約200品種・70万本という規模で、掘り取り体験など、見るだけで終わらない楽しみもあります。
フェアは例年5月で、見頃は中旬から下旬が目安です。2027年の日程や料金は、町や観光協会の公式サイトで確認してから計画を立ててください。
参考にした情報源
- 湧別町「かみゆうべつチューリップ公園」 https://www.town.yubetsu.lg.jp/tourism/enjoy/detail.html?content=358
- 湧別町「“記念すべき40周年”2026ゆうべつチューリップフェアが始まりました」 https://www.town.yubetsu.lg.jp/administration/topics/detail.html?topics=1770
- 湧別町「チューリップの歴史」 https://www.town.yubetsu.lg.jp/tourism/detail.html?content=411
- 湧別町「チューリップフェア」 https://www.town.yubetsu.lg.jp/tourism/enjoy/detail.html?content=399
- 湧別町「チューリップ公園でチューリップの球根は買えますか?」 https://www.town.yubetsu.lg.jp/administration/faq/detail.html?faq=127
- 湧別町観光協会「湧別町の位置と交通情報」 https://yubetsu-kanko.jp/free/access
- HOKKAIDO LOVE!「かみゆうべつチューリップ公園・かみゆうべつチューリップフェア」 https://www.visit-hokkaido.jp/spot/detail_11295.html
- nippon.com「オホーツクの花名所「かみゆうべつチューリップ公園」」 https://www.nippon.com/ja/guide-to-japan/gu900098/

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