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北海道の滝川市は、札幌と旭川のほぼ中間にある空知地方の町です。毎年2月、冬の寒さの中で市民が手作りした紙袋のランターンが駅前の商店街を埋め、一夜だけ光の通りになります。
この記事では、アートで町をつなぐ取り組みとして続くこの催しの成り立ちと、実際に訪れるときに役立つ情報をまとめます。
雪と寒さの季節に灯りを並べる町
滝川市は北海道の中でも冬の冷え込みが厳しい地域です。その冬の夜を舞台に開かれるのが、「たきかわ紙袋ランターンフェスティバル」です。
ランタンというとキャンプ用の照明を思い浮かべがちです。しかしここで使われるのは、紙袋で作ったランターンです。切り絵や貼り絵、絵付けをした紙袋に、もう1枚紙袋を重ねて作ります。中にろうそくを入れ、火を灯します。

なお、以前の当サイトの記事では半紙に似た紙と紹介していましたが、使われているのは紙袋です。名称にも「紙袋」と入っています。
町おこしの背景:アートで人をつなぐ
このイベントは、滝川出身の彫刻家でデザイナーの五十嵐威暢さんの発案で始まりました。「子供から大人までアートで人をつなげたい」という思いから、2003年に始まった町興しのイベントと紹介されています。
五十嵐さんは、同じ2003年から「アートチャレンジ滝川」という活動にも取り組んでいました。アーティストやデザイナーのネットワークで、アートによる町の新しい魅力をつくる活動とされています。ランターンフェスティバルは、その流れの中にある催しです。
紙袋という身近な素材を使うので、特別な道具や技術がなくても参加できます。製作者のほとんどは、個人で作る市民の希望者です。学校や福祉施設の授業やレクリエーションでも作られています。上手い下手より、それぞれの思いが形になることに意味があるイベントです。
当初は地元の人が中心でしたが、今は様子が変わっています。回を重ねるにつれて、市外や道外、ときには海外からも見に来る人が増えたとされています。
2026年2月21日には、第24回が開かれました。ボランティアが作った手作りのランターン約1万5,000個が、JR滝川駅前から商店街(ベルロード)周辺に並び、当日17時から20時の間だけ点灯されました。数については、報道では約1万個とされる年もあり、年や数え方で幅があります。
3時間だけ灯る光景の楽しみ方
時間が短いからこそ
点灯するのは17時から20時までの3時間だけです。派手なイルミネーションではなく、ろうそくの火が灯るだけの催しで、色鮮やかな紙の模様と、雪の上で揺れる灯りが見どころです。
ひとつとして同じ絵柄がないので、歩きながら気に入ったものを探すのも楽しみ方のひとつです。絵を描いたもの、文字を書いたもの、切り絵で模様を浮かび上がらせたものと、作り方もさまざまです。
2026年の当日の流れ
第24回のスケジュールは、公式サイトでは次のように案内されていました。
- 点灯式は17時、商店街お買物駐車場の特設ステージで行われ、消灯は20時
- 制作体験コーナーは11時から18時まで、まちづくりセンターみんくるで。当日もランターンを無料で作れる
- 地域の名店の飲食コーナーが、16時から20時まで商店街お買い物駐車場に出る。販売は現金が基本で、店舗によってはキャッシュレス決済も使える
ほかに、ポスターに載ったランターンを探し当てる参加型の企画が行われた年もあります。
展示もあります。市内の中学・高校・短大の美術部などの生徒や学生が作ったランターンが「ウィンドウランターン」として展示されます。会場は北門信用金庫本店ギャラリーです。点灯の夜とは別に、明るい時間帯に作品をじっくり見られる機会になります。
終了後には写真の催しもあります。2026年はフォトコンテストの応募期間が2月24日から3月6日まででした。撮った写真を応募する楽しみもあります。
見に行くときの心構え
冬の夜の屋外に3時間いることになります。厳しい寒さでも楽しめるよう、万全の防寒対策をしてお出かけくださいと案内されています。帽子や手袋、滑りにくい靴を用意しておくと安心です。
また、会場に駐車場はなく、公共交通機関での来場が呼びかけられています。近隣の空き地への無断駐車もしないよう求められています。車で行く場合は、市内の宿に車を停められるかどうかも含めて計画しておくと安心です。
行き方と日程の選び方
会場へのアクセス
会場の中心は、JR滝川駅前から商店街のベルロードにかけての一帯です。JR函館本線の滝川駅から徒歩3分、滝川駅前バス停留所からも徒歩3分とされています。駅を出てすぐに会場へ入れるので、土地勘がなくても迷いにくいです。
札幌から
札幌からは、特急列車が便利です。札幌から滝川までは、ライラックやカムイなどの特急で約52分と時刻表サイトに載っています。普通列車だと乗り換えを含めて1時間半前後かかります。
バスの場合は、札幌駅前から滝川駅前まで高速たきかわ号が出ていて、所要時間は夏が約1時間49分、冬は約2時間04分です。冬は道路状況で時間が延びることもあります。
ダイヤは季節や年で変わります。特に注意したいのは帰りの便です。消灯は20時ですが、最終の特急や高速バスの時刻は、事前にJR北海道や中央バスの公式サイトで確認してください。余裕を持たせるなら、滝川市内に泊まる計画も選択肢になります。
日程の考え方
開催は例年2月中旬です。たきかわ観光協会のページでは、開催時期が2月中旬、第24回は2026年2月21日(土)と案内されていました。
この記事を書いた時点(2026年10月)では、次回の第25回の日程は確認できませんでした。2027年2月に向けて、公式サイトやたきかわ観光協会の発表を待つ形になります。日程が決まるまでは、宿やバスの予約を急がず、情報が出てから動くのが安全です。
問い合わせ先は、たきかわ観光協会(電話0125-23-0030)です。最新情報は公式サイトで確認してください。
滝川で合わせて楽しみたいこと
夜の点灯までは時間があるので、昼のうちに町を歩いておくと滞在が充実します。まちづくりセンターみんくるでの制作体験は、2026年は11時から参加できました。自分の作ったランターンが夜の通りのどこかに灯ると思うと、見える景色が少し変わります。
滝川は食の話題にも事欠きません。ジンギスカンの味付け文化については、滝川のジンギスカンとふるさと納税の記事で紹介しています。町のキャラクターに興味があれば、滝川市のジンギリバーの記事もあわせてどうぞ。
食事や滞在の準備に、下の枠も参考にしてください。冬の夜に歩いたあと、温かいものを食べたり、ゆっくり休んだりする場面を想定して置いています。
気軽に持ち帰れるものを探したい方向けの枠もここに置きます。旅の記念や、滝川の味を自宅で試したいときの参考になります。
まとめ
たきかわ紙袋ランターンフェスティバルは、滝川出身の五十嵐威暢さんの思いから2003年に始まった催しです。紙袋とろうそくという身近な材料で、毎年2月に市民の手で通りを灯します。
点灯は3時間だけで、駐車場もありません。札幌からの帰りの便や防寒をあらかじめ確認しておくと、落ち着いて見て回れます。次回の日程は、公式サイトの発表を待ってください。
参考にした情報源
- たきかわ紙袋ランターンフェスティバル【公式】 https://www.lantern-takikawa.jp/
- たきかわ観光協会「たきかわ紙袋ランターンフェスティバル」 https://kankou-takikawa.jp/?p=1239
- 北海道Likers(滝川市の投稿)「第24回たきかわ紙袋ランターンフェスティバル」 https://hokkaidolikers.com/archives/92636
- 北海道新聞デジタル「マチ彩る、紙袋ランタン 滝川でフェス」 https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1278668/
- ORICON NEWS「1万5千個の灯りがともる!北海道『たきかわ紙袋ランターンフェスティバル』」 https://www.oricon.co.jp/article/382228/
- かわたび ほっかいどう「第24回たきかわ紙袋ランターンフェスティバル」 https://kawatabi-hokkaido.com/?event=https-kawatabi-hokkaido-com-p38075
- 北海道中央バス「高速たきかわ号(滝川)」 https://www.chuo-bus.co.jp/highway/?ope=det&n=10&o=1&t=48
- NAVITIME「札幌から滝川 時刻表」 https://www.navitime.co.jp/diagram/depArrTimeList?departure=00002928&arrival=00005824&line=00000227&updown=1

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