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長野県北部の小布施町は、「栗と北斎と花のまち」として知られています。栗菓子の老舗と美術館が並ぶ中心部は、住民や店が長い時間をかけて整えてきた町並みです。
この記事では、町おこしの背景、歩き方、栗菓子の選び方を紹介します。あわせて、泊まるときの宿選びも整理します。
小布施が町並みで知られるようになった背景
北斎と高井鴻山のつながり
江戸末期の小布施には、豪農・豪商の高井鴻山がいました。鴻山に招かれた葛飾北斎は、83歳のころに初めて小布施を訪れ、その後4回この地を訪れて肉筆画の制作に打ち込みました。小布施が文化の町と呼ばれる土台には、この縁があります。
北斎館の開館と町並み修景事業
北斎館は、北斎の貴重な肉筆画が町外へ散らばるのを防ぐための収蔵庫として、1976年に最初の工事が竣工しました。当時の町長が中心となって建てた美術館ですが、町費で美術館をつくることには反対意見のほうが強かったそうです。
その後、北斎館の周辺を整える動きが始まります。高井鴻山の隠宅は「高井鴻山記念館」として復元され、周辺の町並修景事業は住民からの提案を受けて昭和57年から62年にかけて行われました。栗菓子店、金融機関、民家、行政が一丸となった取り組みで、所有地の等価交換や蔵の移動も伴う大がかりなものでした。
進め方の基本には、歴史的建造物を凍結保存すること、土地の売買は行わず換地や賃借で再配置することなどが挙げられています。町の考え方を表す言葉として、「外はみんなのもの、内は自分たちのもの」という町民文化が紹介されています。
町全体に広がったまちづくり
修景された一帯の周辺では、店舗や住宅も切妻・大壁の建物になり、看板や街灯も落ち着いた様式に変わりました。住民が自発的に動くことで、取り組みの輪が広がっています。1993年には、商工会を中心にまちづくり会社「ア・ラ・小布施」が設立され、ホテルやカフェなど地域にないものを自分たちでつくる動きも進みました。
歩いて気持ちのよい町並みは、観光客のためだけでなく、暮らす人の環境を第一に考えて整えられたものです。
小布施の歩き方と泊まり方
行き方と最初に寄る場所
電車なら、長野電鉄の小布施駅が玄関口です。長野駅から特急で25分とされています。駅舎内には観光案内所があり、道順や効率のよい回り方を、地図を見ながら相談できます。営業時間は4月〜11月が9:00〜17:00、12月〜3月が9:00〜16:00ですが、変更される場合があります。
駅から北斎館までは徒歩12分ほどです。車の場合は、上信越自動車道の小布施PAスマートICから約8分です。
美術館と「栗の小径」を組み合わせる
町歩きの軸になるのは、北斎館、高井鴻山記念館、おぶせミュージアム・中島千波館の3館です。この3館がセットになった共通入場券があり、一般1,500円、大学生・高校生800円です。特別展などでは使えない場合があります。使用期限はないため、1館分が残っても後日使えます。料金は変わることがあるので、最新情報は公式サイトで確認してください。
館の間を移動するときは、栗の小径がおすすめです。栗の間伐材が敷き詰められた遊歩道で、木の感触が足にやさしい道です。土壁や白壁の蔵を眺めながら、ゆっくり歩けます。
北斎の晩年の大作を見たい方は、少し足をのばして岩松院へ。北斎最晩年の天井絵「大鳳凰図」が描かれた寺院です。小布施駅から徒歩30分ほどなので、タクシーや車、自転車も検討するとよいでしょう。
栗菓子と栗おこわの選び方
小布施の栗菓子は、店ごとに得意なものが違います。町で初めて栗菓子がつくられたのは1808年で、桜井甘精堂の初祖による「栗落雁」とされています。歴史ある店が複数あるので、目的を決めて選ぶと迷いません。
- 小布施堂本店:国産栗と砂糖のみで作る栗餡が持ち味で、栗鹿ノ子や栗羊羹、栗むしが評判です。
- 桜井甘精堂:代表的な「栗ようかん」を江戸時代から作り続ける老舗です。
- 竹風堂:看板メニューの「栗おこわ」は1972年に初めて作られました。休憩には、自家製栗あんを使った栗あんソフトクリームが人気です。
食べ歩きなら、その場で味わえる甘味や栗おこわが向いています。お土産なら、日持ちや個包装かどうかを見て選びましょう。日持ちは商品ごとに違うので、購入時の表示を確認してください。
町を歩いたあとに、自宅でも栗の味を楽しみたい方もいるはずです。そんなときのために、通販で買える小布施の栗の人気商品を載せておきます。
通販の商品は、産地や原材料、賞味期限が商品ごとに異なります。詳細は各商品ページで確認してください。
訪れる時期と混雑のかわし方
栗を目当てにするなら、新栗の出回る秋が中心です。小布施堂の秋限定の栗菓子「朱雀」は、1か月間だけの提供です。提供
アイキャッチ写真:黒ゆり/CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons)




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