写真:禁樹なずな/CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)
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北海道札幌市の大通公園を舞台に、毎年2月上旬に開催される「さっぽろ雪まつり」。国内外から200万人以上が訪れる札幌の冬を代表するイベントで、大通会場では1丁目〜11丁目の約1キロメートルにわたって、大小さまざまな雪像が立ち並びます。この記事では、雪まつりの成り立ちから宿泊先の選び方・予約のタイミングまで、旅行計画の参考になる情報を整理しました。
さっぽろ雪まつりは、1950年に地元の中・高校生が6つの雪像を大通公園に設置したことをきっかけに始まりました。当時の会場は、市民の雪捨て場となっていた大通公園の7丁目でした。ささやかな出発点に思えますが、2日間での来場者数は5万人と言われ、初回から大きな人気を集めます。
1955年には自衛隊が初めて雪像制作に参加します。自衛隊の参加は、雪中行動と土木作業の訓練を兼ねて、現在まで続いています。自衛隊の技術が加わったことで雪像の規模は飛躍的に拡大し、今日の大雪像へとつながっています。
1972年の札幌冬季オリンピックを機に国際的な知名度が一気に高まり、1987年の第38回以降は会期が7日間に延長されます。1990年代は国際会議やインターネットでの情報発信などによって、さっぽろ雪まつりの知名度はさらに高まっていきました。
2026年の第76回を経て、2027年も大通会場、すすきの会場、つどーむ会場の3会場で開催が予定されています。地元の中高生が始めた小さな雪まつりが、今では国を超えた祭典に育っています。
雪の多い冬は、かつて札幌にとって観光の「空白期間」でした。その時期に人を呼べる仕掛けとして雪まつりを育てたことが、札幌の冬の観光を根本から変えました。高度経済成長期に観光と結びつけるよう舵取りしたことが成功したとも言われています。
現在その経済的な影響は非常に大きく、第73回(2023年)の調査では、来場者の市内総消費額は456億円、市内経済にもたらされる生産誘発額が679億円、雇用誘発者数が6,219人と推計されました。一つの祭りがこれほど大規模な経済波及効果を持つ例は、国内でも類を見ません。
また、会場には道内グルメを楽しめる屋台が軒を連ね、連日大きな賑わいを見せます。雪像を見るだけでなく、北海道の食や文化を体験できる場としても機能しています。北海道の他の冬のイベントについて知りたい方は、アートで町おこしに取り組む滝川市のランタンフェスティバルの記事もあわせてどうぞ。
2027年のさっぽろ雪まつりは、大通会場・つどーむ会場・すすきの会場の3会場で2027年2月4日(木)から2月11日(木・祝)の8日間、開催予定です。入場は無料です。
大通会場には大雪像5基が設置され、その高さは約15メートルにおよびます。プロジェクションマッピングによるライトアップは例年人気が高く、夜と昼で全く異なる表情を見せます。最新情報は公式サイト(snowfes.com)でご確認ください。
雪まつり期間中の札幌市内のホテルは混み合い、ホテルや旅館の客室単価は軒並み上昇し、前年比9割高となる施設もあるほどです。宿選びは旅の計画の中でも早めに動くべき部分です。
メイン会場である大通会場に最も近いエリアです。雪像のライトアップを見てからそのままホテルに戻れるため、寒い夜でも体力を使いすぎずに楽しめます。会場に面した札幌ビューホテル大通公園や、地下歩行空間直結の札幌グランドホテルなどが徒歩圏内の代表的な選択肢です。
大通公園に面した客室からは雪像を部屋から眺められることもあり、人気が集中します。早期の予約が特に重要なエリアです。
宿を探す際はこちらからチェックしてみてください。
すすきの会場の氷像は夜のライトアップが見どころで、大通会場とセットで楽しむ人が多いエリアです。すすきの会場派には、駅直結のSAPPORO STREAM HOTELや、会場の通りに近いANAホリデイ・イン札幌すすきのなどが便利です。飲食店も充実しているため、地元の食を楽しみながら宿泊したい方にも向いています。
新千歳空港からのJRが発着する札幌駅の周辺は、交通の便の良さが魅力です。大通公園まで地下鉄で1駅ですが、地下歩行空間を使えば徒歩でも移動できます。複数の観光スポットを組み合わせたい場合や、早朝・深夜の移動がある場合に選ばれることが多いです。
雪まつりの会場に近い宿ほど早く埋まります。宿の予約は、開催約6カ月前の8〜9月頃から探し始めるのが目安です。開催日程が確定する前は、キャンセル無料期間のあるプランで仮押さえすると安心です。
また、札幌のホテルは年末頃に満室になる場合があるため、予約は早めにしましょう。特に大通公園に面した客室や、眺望の良い高層階の部屋は埋まるのが速い傾向にあります。
旅行会社のパッケージツアーを使う方法もあります。航空券と宿がセットになっているため、個別に手配するより手間が少なく、会場近くの宿を確保しやすいケースもあります。
昼間は雪像の造形美をじっくり観察できます。大通会場では大雪像5基を中心として、中小雪像、市民雪像、ウィンターアトラクションなどが展開されます。市民が手作りした雪像もあり、それぞれに個性があります。
夜になるとライトアップが始まり、大雪像にはプロジェクションマッピングが映し出されます。2月の平均気温は−2.3℃と厳しい寒さになるため、重ね着や防寒靴など、しっかりした防寒対策が欠かせません。手袋・帽子・マフラーも必須です。昼と夜の両方を楽しみたい場合は、一泊以上のゆとりあるスケジュールを組むと安心です。
雪まつり期間中は道内グルメも充実しています。旅先で北海道の味を堪能したい方は、ふるさと納税の返礼品で一足先に味わってみるのも一つの方法です。
北海道のジンギスカンに興味がある方は、滝川のジンギスカンとふるさと納税の記事も参考にしてください。
新千歳空港から札幌駅まで、JR快速エアポートで約37分、運賃1,150円(自由席)です。バスの場合は所要時間約1時間20分、直通で1時間5分(新千歳空港〜札幌駅前)、料金は大人1,100円です。雪まつり期間中は列車も混雑するため、時間に余裕を持った移動計画をおすすめします。
札幌駅から大通公園まで地下鉄南北線または東西線で「大通駅」下車、すぐです。地下鉄を使えば悪天候でも快適に移動できます。最新の運賃・時刻は各交通機関の公式サイトでご確認ください。
さっぽろ雪まつりは、地元の中高生が雪捨て場に6基の雪像を作った1950年から始まり、70年以上をかけて世界的な規模に育ったイベントです。宿泊先は夏〜秋のうちに仮押さえし、大通公園周辺・すすきの周辺・札幌駅周辺のどのエリアが自分の旅のスタイルに合うかを考えながら選ぶと、当日の動きがスムーズになります。8日間の会期はあっという間に過ぎるため、昼と夜の両方を楽しめるよう、少し余裕のある日程を組んでみてください。
アイキャッチ写真:禁樹なずな/CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)