岩手県の県庁所在地である盛岡市に隣接する「岩手郡岩手町」は岩手県の中部から北部に位置しています。
町で誇れる自慢はホッケーと彫刻で、幼い子供からシニア世代まで幅広い年齢層が競技に親しみ、町技としてホッケーを普及させようと張り切って活動をしているのが特徴です。その甲斐あってホッケーではオリンピック選手まで輩出し日本国内のみならず世界に「岩手郡岩手町」の名前を知らしめています。
彫刻の分野では「石神の丘美術館」を中心に文化振興に力を入れています。30年間の長きに渡り開催されてきた「岩手町国際彫刻シンポジウム」で制作された彫刻作品は「岩手県彫刻公園」や町内各所に設置されました。ホッケーや彫刻が盛んに行われている中で、都市部への人口流出に歯止めをかけることができないのが現状です。
町内唯一の高校を卒業する50名の生徒のほとんどが、町外への進学や就職で町を後にしています。
転勤や結婚以外の理由で、町外から岩手町への転入はごく少数となっており、ここ数年は300人近くもの人が町外へ転出してしまっています。人口流出に歯止めをかけたい岩手町は、産業や観光、ビジネス客の来訪に力を入れたいと切磋琢磨していますが、地域力の低下に頭を悩ませていました。
しかし、日本で最も年間乗降客が少ない新幹線駅となっている「いわて沼宮内駅」といえども東北新幹線が通っている岩手町ですから「町おこし」に手をこまねいているわけではありません。
岩手町に潜む地域課題の解決と地域力を高める人材確保のために動き出した岩手町は「移住定住のローカルモデル」となる町おこしの「地域おこし協力隊」を広く募集しています。
その手始めとして岩手県内トップクラスの春系キャベツを看板に農業に力を注いだり、道の駅の開設にも力を入れ、そのような中で東北新幹線の盛岡ー八戸間開業は交通の利便性を飛躍的にアップさせ町に明るい兆しを漲らせ、町は人情味に溢れる町で高齢者に対する福祉や移住定住者の方々を温かく迎える準備も整い、町おこしは始めているのが魅力の一つです。
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