写真:JKT-c/CC BY 3.0(Wikimedia Commons)
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長崎県佐世保市の大村湾沿いに、オランダの街並みを再現したハウステンボスがあります。園内だけでなく、周辺や佐世保市内にも泊まれる宿が点在しています。
この記事では、ハウステンボスが町の観光の核になるまでの経緯を簡単に振り返ります。そのうえで、できるだけ費用を抑えたい人に向けて、宿の選び方と行き方を整理します。
ハウステンボスのある場所は、かつては海で、江戸時代の水田干拓や昭和の埋め立てを経て陸地になった土地だと、公式の採用サイトにあります。そこに1992年3月25日、中世から近世のオランダの古城や街並み、運河などを再現した複合施設として開業しました。
日本経済新聞によると、開業時には地域活性化の起爆剤になることが期待されていたとのことです。敷地は152万平方メートルと広く、園内にホテルや分譲別荘も設けられています。
順調な時期ばかりではありませんでした。ピークの1996年度には約380万人が来園しましたが、その後は伸び悩み、2003年に会社更生法を申請して経営破綻しています。
転機は2010年です。旅行会社のHISが買収し、家族連れやシニア、カップルなど客層を絞ったイベントを続けた結果、11年9月期には開業以来初めて単体の営業黒字になりました。再建を引き受けた沢田氏は、時事通信のインタビューで、佐世保市など多くの人に頼まれ、観光や雇用、地域社会のために閉鎖してはならないと考えたと語っています。
ハウステンボスは、いまも佐世保観光の中心にあります。長崎県の観光サイトでも、ハウステンボスに加え、九十九島での海遊びやご当地バーガーを巡る1泊2日のモデルコースが紹介されています。
ハウステンボスを軸にした長崎の町おこしや食文化は、長崎の町おこしと食文化を紹介した記事でも取り上げています。あわせて読むと、旅の組み立てがしやすくなります。
ハウステンボス周辺の宿は、立地によって性格が変わります。
費用を抑えたいときは、基本的に園外へ出るほど選択肢が広がります。ただし、移動の手間とのバランスで考える必要があります。
ハウステンボスでは、宿泊費のほかに入場券の費用がかかります。公式サイトの1DAYパスポートは、大人7,600円からの表示です。なお、5月1日から特定日は入場料金が変更されるとの注記もあります。
2日続けて遊ぶ予定なら、宿の特典が効いてきます。公式の団体料金ページには、ホテルヨーロッパ、ホテルアムステルダム、フォレストヴィラに泊まる客は、チェックイン日の入場パスポートを購入すると、フロントで翌日1DAYパスポートを受け取れるという案内があります。
この特典を考えると、宿代が少し高くても2日間の総額は変わってくる場合があります。特典や料金は変更されることがあるため、予約前に必ず公式サイトで確認してください。
園内のホテルは、入場と退場の手間が少ない点が魅力です。ホテルアムステルダムは、街並みに調和したモダンヨーロピアンな空間が特徴のホテルデンハーグなどとは別に、園内のほぼ中心にあり、アムステルダム広場まで徒歩約1分の位置にあります。
森の中のコテージ型であるフォレストヴィラは、入場口から徒歩約20分ですが、園内の手荷物預かり所の前から無料シャトルバスが運行されています。
ホテルロッテルダム(旧・変なホテル)は、ホテルの紹介記事によるとJRハウステンボス駅から徒歩15分の場所です。園内の中でも、比較的カジュアルに使いやすい宿として紹介されています。
とはいえ、園内ホテルは「安く泊まる」ための選択というより、「滞在そのものを楽しむ」ための選択と考えたほうが自然です。費用を抑えたい場合は、次の周辺エリアも比べてみてください。
園外のオフィシャルホテルのうち、ホテルオークラJRハウステンボスは、公式サイトでハウステンボスまで徒歩2分の立地と紹介されています。もうひとつのホテル日航ハウステンボスは、ハウステンボス直結のリゾートホテルとされています。
駅前には、ホテルローレライもあります。JRハウステンボス駅のすぐ前に建つホテルで、電車で来る人に便利という紹介があります。
公式サイトによると、ハウステンボス駅からハウステンボス入国口までは徒歩約5分です。駅近の宿なら、移動の負担をかなり抑えられます。
ここでは、楽天トラベルに掲載されているハウステンボス周辺の宿を一覧で確認できるようにしておきます。日程を入れると料金や空室が分かるため、園内・園外・市内の宿を同じ条件で比べる際に使ってみてください。
掲載内容は日によって変わります。料金や空室、特典の有無は、予約ページと各ホテルの公式サイトで最新の情報を確認してください。
宿代を抑える現実的な方法のひとつが、佐世保市内に泊まって電車で通う方法です。ヤフーのトラベルサイトには、パートナーシップホテルとしてクインテッサホテル佐世保、佐世保ワシントンホテル、サンウエストホテル佐世保、ホテルフラッグス九十九島/佐世保、ホテルリソル佐世保などが掲載されています。
ほかにも、TAOYA西海橋(旧・大江戸温泉物語 西海橋コラソンホテル)がパートナーシップホテルとして紹介されています。市街地から少し離れた場所で、ゆっくり過ごしたい人に向きます。
佐世保駅からハウステンボス駅までは、JRで運賃340円、所要時間は列車によって約20〜30分です。同じ路線を使う長崎駅発着の電車では、時間帯によって乗り換えが必要なこともあります。
夜のイルミネーションまで楽しむ場合は、帰りの電車の時刻を先に調べておくと安心です。JR九州の時刻表では、ハウステンボス駅から佐世保方面へ向かう電車が、夜遅くにも設定されている日がありました。ただし、ダイヤは日によって変わります。
市内泊の利点は、安さだけではありません。佐世保には、街歩きの楽しみがあります。
代表的なのは佐世保バーガーです。楽天トラベルの記事によると、米国軍占領下にあった1950年頃、米海軍基地の関係者から受け継いだレシピをもとに誕生したご当地バーガーとされています。佐世保市の観光サイトでは、ハウステンボスに一番近い老舗として、Big Manエレナ大塔店が紹介されています。
もう少し足を延ばすなら、九十九島エリアです。九十九島の景色を見ながら食べられる店として、佐世保バーガーミュージアムがあります。市街地からは距離があるため、車やバスの利用が前提です。
福岡方面からは、博多駅から特急で向かう方法があります。公式サイトには、博多駅から特急みどりで約1時間40分で早岐駅に行き、区間快速シーサイドライナーに乗り換えて約5分でハウステンボス駅に着く経路が載っています。
乗り換えなしの特急ハウステンボス号もあります。時間帯によっては、特急みどりを使う形になります。ダイヤと料金は変わるので、JR九州の最新情報を確認してください。
季節では、冬のイルミネーションが気になる人が多いでしょう。あとなびマガジンによると、2026年は「ザ・スターライト・ミリオン」を11月6日から2027年2月25日まで開催するとのことです。従来の光の王国を、16年ぶりにリニューアルした内容です。
期間中でも日によって混み方は違います。日程の候補をいくつか出して、宿の料金を比べておくと選びやすくなります。
ハウステンボスは、経営破綻を経て再建され、今も佐世保観光の中心にある場所です。宿は園内、園外のオフィシャル、佐世保市内と、予算と過ごし方によって選べます。
安さだけを見るのではなく、入場券の特典や駅からの距離、帰りの電車まで含めて比べるのが現実的です。料金や特典、ダイヤは変わるので、予約前に公式サイトで確認してください。
アイキャッチ写真:JKT-c/CC BY 3.0(Wikimedia Commons)